解説

世界に約40種、日本には13種ほどが認められている。栄養葉と胞子葉の葉柄が地中で繋がって1本になっている箇所を共通柄(担葉体)と呼び、これはシダ植物の中でもハナヤスリ科に見られる特徴。冬緑性と夏緑性のタイプがある。種の見分け方のポイントは、栄養葉と胞子葉の分岐点、羽片の形、羽片辺縁の形状、栄養葉柄の毛の有無にある。推定種間雑種の報告もあり、同定が難しいようだ。薬用や食用に用いる地域もある。

シダ植物門 – Pteridophyta
マツバラン綱 – Psilotopsida
ハナヤスリ目 – Ophioglossales
ハナヤスリ科 – Ophioglossaceae
ハナワラビ属 – Botrychium

分布:日本全国、アメリカ、中南米、オーストラリア、アジア、ヨーロッパ
生息域:草原、森林、温帯〜ヒマラヤ


2023年10月5日

山中にて初めて出会う。胞子嚢がタコの足みたいで気持ち悪いと言う人もいそう。シダらしい栄養葉を横に広げつつも、直立する佇まいが魅力的。


2024年5月23日

昨年とほぼ同じ場所で生存を確認。多年草らしいけど、同じ個体だろうか。採取することにして、スコップで掘ったら予想以上に根を広く深く張っていてうまく採取できなかった。ダメ元で植えておく。


2024年7月4日

芽を出してきた!しかし、すでに水煮にされたような見た目をしている。
ハナワラビは種類が多いし俗名もあるようで簡単に同定できそうにない。自宅でしっかり葉を展開してくれれば、ネット情報を元に同定を試みたい。


コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA