蘭家さんや上手な人に聞いた話の集約。


株づくり

株が成長する春から秋にかけて気を付けたいこと。

1.水やり

新芽が伸びているときはしっかり水やりをする

胡蝶蘭

鉢植えの場合は、水やりをしすぎると根が傷む。

カトレア

鉢植えの場合は、水やりをしすぎると根が傷む。
成長しきってバルブの表面が茶色くなるまではしっかり水やり。

デンドロビウム

先端の葉の成長が止まるまでしっかり水やり。


2.肥料

肥料は株が成長している期間だけ与える。
成長期の春から秋にかけて置肥と液肥の両方を使う。
期間を過ぎたら置肥は取り除く。

胡蝶蘭

特に指定なし。

カトレア

バルブが完成するまで。

デンドロビウム

肥料は7月一杯で終了させる。そうしないと花芽が高芽になる。


3.日の当て方

直射日光は基本的にNG

シンビジウム

直射日光OK

カトレア・デンドロ・オンシジウム

シンビジウムの次に光を好む

胡蝶蘭・セロジネ

強い光を好まないので直射は絶対ダメ


4.雨

雨に当てても問題ない。当てたほうがよく育つと言う人もいる。
胡蝶蘭だけは葉っぱの中心に水が貯まると腐る場合があるので注意。


花芽の付け方

花芽はバルブ内で分化が行われる必要がある。

1.日光

分化をさせるために、バルブが完成した後にできるだけ長い時間光を当てる必要がある。
バルブが完成するのは大体秋口頃なので、秋以降の光が花芽に影響する。
日中の最高気温が20℃を下回るなら葉焼けの心配はないので、積極的に日に当てる

デンドロビウム

バルブが完成してからよく日に当てる。
ノビルタイプは、昨年できたバルブに花芽が付く。
アフィラムはバルブがたくさん出てきて葉が重なるので、光がよく当たるよう広げて仕立てる。

カトレア

バルブを作る春〜夏にかけて光によく当てる。
新芽で出てきているバルブの葉の表面に光をよく当てる。

シンビジウム

直射日光でOK。
できるだけ長く強い光を当てる。

セロジネ

弱い光が好き。


2.水やり・乾かし方

タイミングよく乾かすことで花芽が分化する

デンドロビウム

11月の一ヶ月間は水をやらない。

タケノコ系

春から水と肥料を沢山あげてバルブを大きくし、秋にバルブの成長が止まったら水を切り、花芽が出始めたら水を再開する。

カトレア

新芽が出る一ヶ月前から水を切り、新芽が出てきたら水を再開する。

ワルケリアナ・ノビリオール・ルンディー

小さいものはバルブが完成したら水を切る。


3.肥料

三要素「窒素」「リン酸」「カリ」
「窒素」は植物を大きくする。有機肥料に多く含まれている。
「リン酸」「カリ」は花芽をつける。
バルブが完成するまでは「窒素」が多い肥料を与え、バルブが完成してからは「リン酸」「カリ」が多い肥料を与える。

デンドロビウム

7月いっぱいで肥料を切る。置肥は取り除く。


4.胡蝶蘭

光・乾かす・肥料の影響はない。
株が育てば大体花芽がつく。
寒がりなので冬は温かいところで。


5.オンシジウム

バルブが来たら乾かす。
日光はよく当てる。
ミニオンシのトゥインクルは水が大好きなので乾かさない。


花芽の付け方

花芽はバルブ内で分化が行われる必要がある。

1.水やり

バルブの成長が止まったら水をやめ、花芽を見つけたら花が咲くまでどんどん水をやるようにする。


2.花の向き

花は太陽に顔を向けるので、向けたい方向に太陽がくるようにする

胡蝶蘭

花芽は太陽の方に伸び始めるが、そのままにしておくと横に伸びていくので、花芽が伸びてきたら太陽に背を向けるようにすることで、弓なりに伸びていくので針金で矯正していく。ある程度伸びたら太陽を正面にする。
花が開ききるまではずっと太陽の方向へ向けておく。途中で向きを変えると花の感覚が開いてしまう。

カトレア

シースが出てきたらしっかり水やりを開始する。
花芽が折れやすいので支柱にビニタイで止めるのがおすすめ。
花がクロスする場合がある。理由は太陽や重力の影響で、まっすぐ支柱を建てるのではなく、咲かせたい方向にやや斜めに立てることで回避できる。


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