解説

匍匐茎は多くの仮根をつけ、不規則に側方に分枝する。匍匐茎の葉は水平に展開、長さ5〜6mm、舌型で先端は円頭、または凹頭で微突起があり、葉身部に浅い横じわがある。葉縁には2〜4細胞列の明瞭な舷があり、全周に1〜2個の細胞からなる葉が並ぶ。中肋は葉先に届く。葉身細胞は小形、丸みのある方形で長さ12〜25μm、厚角、中肋の両側には大形の細胞の列がある。雌雄異株。蒴は下垂し、蓋にはやや長い嘴がある。雄植物には雄花盤ができる。

蘚綱 – Bryopsida
マゴケ亜綱 – Bryidae
ホンマゴケ目 – Bryales
チョウチンゴケ科 – Mniaceae
ツルチョウチンゴケ属 – Plagiomnium
(Lindb.) T. J. Kop.; Mnium maximoviczii Lindb.

生息域:山地の湿った岩上に群生する
分布:北海道〜琉球、小笠原、アジア


2024年6月8日

タイミングよく雄花盤をつけたものを採取できた。5月頃から夏にかけて発生する雄花盤を花に見立てたことから「苔の花」が夏の季語になっている。


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