解説

マルフサゴケより大型。茎は這い、少数の斜上する枝を出す。葉は暗緑色〜黄緑色でやや光沢があり、緩く茎につき、あまり扁平にならず、乾くと強く縮れ、長さは2.4〜3.5mm、卵形で多少凹み、斬尖して鋭頭、ほぼ全緑、中肋は2本で多くは葉の中部に達する。葉身中部の細胞は長い六角形〜狭菱形、長さ60~100μm、幅15〜25μm、薄壁で、乾燥標本になっても内容が残ることが多い。雌雄異株。蒴柄はながさ1.5〜4.0cm。蒴は細長くて非相称、蓋を含めて長さ2.5〜3.5mm。

蘚綱 – Bryopsida
マゴケ亜綱 – Bryidae
シトネゴケ目 – Hypnobryales
サナダゴケ科 – Plagiotheciaceae
オオカサゴケ属 – Plagiothecium
(Mitt.) A. Jaeger; P. longisetum Lindb.

生息域:岩上、地上、腐植土上、樹木の基部に多い
分布:北海道〜琉球、小笠原:東、アジア、ヒマラヤ、欧州、アフリカ


2024年6月6日

林道で度々見かける。道路両側にある土手に群生している。
採取してからよく洗い、黒土焼土に載せて水槽で管理。
オオカサゴケモドキと悩んだけど、茎の有無で判断した。


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