解説

茎は長さ4cm近くになり、分岐しない。葉は披針形で長さ8mm以下、乾くと強く巻縮する。葉身部には横じわがあり、背面では横じわ沿いに幾つかの歯が並ぶ。葉縁の舷は2列ほどの細胞からなり、対になった葉が並ぶ。中肋は葉先に達し、背面丈夫に鋭い歯がある。中肋上に4〜6列の薄板があり、3〜4細胞の高さがある。葉身細胞は六角形〜ほぼ方形かやや幅広で、長さ17〜25μm。雌雄同株(異苞)、蒴柄は1茎に普通1(〜3)本、長さ2.5〜4cm。蒴は円筒型でやや湾曲し、長さ3〜4.5cm。

蘚綱 – Bryopsida
マゴケ亜綱 – Bryidae
スギゴケ目 – Polytrichales
スギゴケ科 – Polytrichaceae
タチゴケ属 – Atrichum
(Hedw.) P. Beauv.

生息域:反日影の土壌に群生する。
分布:北海道〜九州、北半球


2024年6月9日

ヒメタチゴケの可能性を排除しきれていないから、改めて横断面や葉裏や蒴を確認しないといけない。


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