阿蘇にて
スギとヒノキによる花粉症が落ち着いて安心していましたが、またくしゃみが出始めました。
どうやら、イネ科花粉の仕業のようです。
苔採取に滞在していた熊本県阿蘇市はあか牛用の飼料を生産しており、イネ科飼料の収穫真っ最中でした。阿蘇は火山灰土壌で土が黒く、酸性が強いそうです。そのためでしょうか、陸生の苔は森林内でも数や種類が少なかったです。
しかし、阿蘇は世界最大級のカルデラによる良質な水資源に恵まれています。これまで阿蘇にある多くの湧水地を訪れていますがどれも水中に苔がうっそうと茂っていて、湧水地でなくとも農地の用水路すら水生苔が茂っています。
採取した苔
カワゴケです。
ホームセンターの水草コーナーで「ウィローモス」として販売されているのを見かけます。
よく似た苔で「ヤナギゴケ」という種類もいます。
ホソバミズゼニゴケとフジウロコゴケ
農業用の側溝に生えていました。
ホソバミズゼニゴケ
先端の黄緑色が光っているように見えて美しいです。
薄くて硬いため、雑に扱うとポキポキ折れてしまいます。
フジウロコゴケ
生息地によって緑色の濃淡が違いました。
水生苔水槽を作りました。
採取した苔には無数の水中生物がくっついていました。水から苔を出すと、ヨコエビや水虫がウジャウジャ出てきて気持ち悪いけど、ヨコエビやウズムシは水質指標生物と呼ばれ、最も水質が良いと言えるのです。
ヨコエビとミズムシは見た目的にも鑑賞する気になれないので全て取り除きましたが、ウズムシは性質上全て取り除くことは難しいので諦めました。
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