ことの始まりは2020年7月、Twitterのタイムラインに一枚の画像が流れてきた。
何気なくヤチゼニゴケではなかろうかとツイートしたことが発端となり、60年ぶりの新生息地発見に繋がった。
ヤチゼニゴケは、国内で確認されている生育地が今回の発見地を含めて3県だけの珍しいコケ。

当時、発見者の方々が蘚苔類学会で発表した論文に私の名前(ツイッターアカウント名だけど…)を載せてもらえて大感激!周りに触れて回ったけどとっても冷めた反応だったのをよく覚えている。

福岡在住からは遠いしコロナの蔓延もあってなかなか行けなかったけれど、2022年7月、ついに念願の現地観察が実現する。発見から丁度2年後の同時期だったのは幸運だよね。
現地を案内して下さった吉富氏と水野氏には心から感謝申し上げます。
そして、もう一つの目的だったモウセンゴケにも出会えた。
生育地は保護された湿地ではなく、たまたま湧き水が流れてきている放棄地だったからびっくり。
自宅から最寄りの湿地は車で二時間、モウセンゴケが生育しているとあるが何度行っても観察できなかったのに、こんな簡単に見られるなんて最&高な環境。
そして、訪問した長野県某所は湿地が多く蘚苔類に限らず維管束植物等の自然が豊富な環境で、様々な動植物を観察できたことで今まで関心を持たなかった生き物にも興味を持てるようになった。
色々な湿地に連れて行っていただけて沢山のコケ植物を観察することもできて大大大満足。
刺激的な二泊三日の長野県旅行はあっという間に過ぎ去り、次に行けるのはいつになるかなあ。
全行程フィールドワークの旅は家族連れでは難しいだろう。
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