昔ながらの団地みたくエレベーター無しの3階建。現在は蔦に覆われ廃墟の様相だ。
今から約46年前、昭和51年頃から人が住みはじめた。
最後の住人は1階に住んでいたけれど、高齢者施設に転居したため現在は全戸空家になっている。

いつ頃か、突然3階の部屋の天井から大量の水が降ってきて、3階の住人は住めなくなった。
原因は屋上部分の防水加工の劣化。

防水加工は修繕されることなく、次に2階が住めなくなった。
パッと見て賃貸向けの収益一棟物件かと思いきや一室ごとに所有権が設定されている分譲物件で、新築時から管理費や修繕積立金を集めておらず修繕できなかったそう。

ダイニングキッチンの床は土足で出入りした痕跡か、雨漏りの痕跡か、土で汚れていた。

3階の室内。
木部の腐食が目立つ押入。

今は珍しくなったバランス釜や懐かしいデザインの手洗い水洗の蛇口。
窓から見える蔦が寂寥感を助長してる。

いつかは人の営みがあった場所。

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